オープンキャンパスを見に行こう

看護学校のオープンキャンパス

最近では、看護大学や専門学校でも入学希望者向けにオープンキャンパスをおこなっています。

これは日にちを限定して、高校生や社会人などに学内の様子や学校の方針などを紹介するイベントです。

看護専門学校や大学の看護部もおこなっているので、志望校が決まっていても決まっていなくても、一度は参加してみましょう。

といっても、何も考えずに行くと成果が少ないものです。

いくつか下準備をすると、ぐんと収穫が上がります。

参加する動機はなんとなくでもいい

オープンキャンパスが行われるのは、初夏~夏休みにかけてです。

看護大学や短大、専門学校がそれぞれ日程を決めておこないます。

公式サイトにスケジュールが記載されていますので、気になる学校は早目にチェックしておきましょう。

オープンキャンパスに行く動機は「なんとなく学校を見てみたい」というくらいで十分です。

「親や先生に行けと言われたから仕方がなく」という理由でもいいんです。

大事なのは、看護学校というのがどういう場所で、どういうことをやっているかを自分の目で見ることです。

実際にその学校に通っている看護学生との交流もありますから、看護学校に入学するということがグッと身近になります。

学内に入ることにより「看護学校に入るかもしれない自分」が明確に意識されてきます。

まだ看護の道に進むと決めていない人にこそ、オープンキャンパスに行って欲しいものです。

事前にこれだけは準備

とりあえず行って学内を見る、というだけでは物足りないと言う人は、下準備をしましょう。

最低3つのポイントを押さえれば大丈夫です。

資料請求をする

学校についてのパンフレットや資料はオープンキャンパス当日でももらえます。

しかし事前に情報をとっておくと自分でいろいろなイメージを作れます。

それが現実と違ったら、その場で質問すればすぐに解決します。

資料はネットで請求できるので、3~5校くらいもらって、比較してみましょう。

一口に看護学校といっても、方針も雰囲気もまったく違いますよ。

日程をチェック

行ってみたい学校が決まったら、それぞれの日程をチェックして、スケジュールを作ります。

できれば最低3校はオープンキャンパスに行きましょう。

日程がかさなっている時もありますが、ほとんどの学校が複数回数おこなっているので、組み合わせれば3~5校ならすべて参加できます。

入試科目と合格ラインをチェック

まだ入学すると決めていないのに入試について調べるのは早すぎる、と思うでしょう。

しかしこの2点を確認しておけば、自分がその学校に行けるか行けないかがはっきりします。

たとえば合格ラインが偏差値70だった場合、具体的に自分がその学校に通学している姿がイメージできますか?

まだまだ受験まで時間があるとはいえ、あまりにもかけ離れた進路はかえって現実感がありません。

「ちょっとがんばれば合格できる」か、「今のままでOKか」を調べておくことで、学内を見た時の受け止め方が違います。

それまでは合格ラインに届かなかったのに、オープンキャンパス以降の努力が実って、希望校に合格するケースは多いんです。

合わせてこの準備も

上の3点をチェックしたら、もうちょっと見ておきましょう。

通学ルートと時間

これも気が早いかもしれませんが、通学時間は看護学生にとって非常に重要です。

3年次や4年次になり実習がメインになってくると、通学時間が大きな負担になってきます。

実習でくたくたなのに、さらに帰宅まで時間がかかる。

これでは体力的にもちません。

個人的な見解ですが、通学時間は片道1時間が限界でしょう。

1時間以内で行けるかをはかりつつ、オープンキャンパスに行けば、無駄がありません。

受験が決まってから「2時間かかるなんて」と分かっても、遅いのです。

オープンキャンパスで体験できること

学校によっては、オープンキャンパスの参加に予約が必要なところがあります。

たいていは学内でいろいろな看護体験をおこなうので、人数の調整が必要なのです。

体験内容は、赤ちゃんの人形を使った沐浴体験(お風呂に入れること)や血圧測定、高齢者の疑似体験などです。

やってみると看護師になりたい気持ちが強くなることも多いので、何ができるのかを調べましょう。

模型や装具、器具の関係で、予約なしでは学内を見るだけで看護体験はできないこともあります。

意外なチェック点

以下は、かなり真剣に看護学校を検討している学生向けのアドバイスです。

学生寮や部活動の有無も資料でわかります。

寮や部活など学業以外の場面でも学生が団結できる場があると、のちのち看護師になってからの人脈・コネが違います。

特に付属の病院がある看護学校では、そのまま付属病院に就職する人がほとんどなので、学校の段階から学生にいろいろな経験をさせている病院では、離職率も比較的低い傾向があるのです。

自宅から通学が可能な学生でも、3年次のローテーション実習に入るころは、寮に入ったほうが楽な場合もあります。

同学年での結束が高いかどうかは、オープンキャンパス時の在校生をみれば分かるもの。

こういうことは、資料や数字には出てきませんから、実際に学校を見ないと分からないでしょう。

入学後の自分をイメージできるか

看護学校は、卒業時に国家試験に合格して看護師免許を取らなければ入学した意味がない学校です。

どの学校を選ぶかによってモチベーションも変わりますし、国家試験の合格率も学校ごとに異なります。

とりあえず看護学校をみてみたいと言う気持ち+看護師になりたい気持ちが少しでもあるなら、入学後の自分をイメージできる学校を選ぶといいですね。

学内に足を踏み入れた瞬間、「ここに通おう」と感じることもあるんですよ。

photo:福島県立医科大学

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