社会に出てからも、看護師になれます

社会人を経験してから看護師になるのもあり

学生時代に将来の職業を考える時、「とても看護師なんてムリ」と思うかもしれません。

学生としては、普通の会社も経験しておきたい気持ちもありますね。

しかしあとから「あの時、看護師になっておけば良かった」と思うこともあるんです。

そんな人は、いったん社会に出てから看護師になる方法もあると知っておきましょう。

会社員から看護師という選択肢

景気がよくなりつつある、と言われても、転職したい時に魅力的な求人はそれほどありません。

そんな時ふと思うのが、看護師なら仕事に困らないということ

そういうことから最近増えつつあるのが、社会人経験者が看護学校に入学しなおし、看護師として転職するケースです。

看護師の仕事は専門職で、いろいろな事情で退職をしたとしても、次の職場もわりと見つけやすいのです。

こういった動きを背景にして、看護学校も学生向けの一般入試以外に社会人入試という枠をつくり、別定員で受け入れるようになってきました。

今後は看護師不足がさらに増えるとみられているので、会社員などから看護師を目指す人も一般的になってくるかもしれませんね。

社会人枠の入試

社会人入試が一般入試とちがうのは、科目試験がない学校が多いこと(試験ありの学校もあります)。

そのかわりに面接と小論文があり、志望動機書が必要です。

社会人入試に限っては、あらかじめ受験資格を「社会人経験○○年以上」と決めている学校もあります。

それだけ社会人としての経験が重要視されるということです。

受験に際してウェイトが大きいのは、面接。

社会人入試の面接では、その人の協調性や社交性、リーダーシップ、これまでどういう分野で、どういう仕事の成果を残してきたのか、を聞かれます。

男性の場合は、「女性職場で働けますか」ということも聞かれますね。

やはり病院というのはやや特殊な職場で、看護師はほぼ女性社会です。

この中に一般企業を経験した男性(年齢も30歳前後が多いです)が新人として入っていくのは、ちょっと大変なのです。

こういったことをすべて配慮に入れて、それでも看護師になりたいという人だけが合格できるのです。

高校→大学・看護学校がすべてではない

看護師になる人は、高校(准看護師なら中学)を出てから、すぐに看護学校や大学に入ります。

ここまでは他の学生と同じルートですが、就職してからがちょっと違うといえるでしょう。

普通の会社に就職した場合は、まったくちがう職種に転職することがよくあります。

会社員が飲食関係に移ったり、教育関係に転職したりということですね。

ところが看護師の場合は、病院や職場をつぎつぎに変わっても看護師であることに変わりはありません。

まわりも看護師経験しかない人ばかり。

いわば、看護師として純粋培養された人がとても多いのです。

そこへ他の仕事を経験したことがある人が入れば、いろいろな面で刺激になりますね。

いったん看護師になれば、患者さんにとっては同じことです。

社会人経験のあるなしにかかわらず、仕事ができる看護師はいます。

ただ、患者さんやご家族とのコミュニケーションの取り方などを見ると、社会人経験がある人は、うまいなあと感じる場面も多くあります。

会社組織のなかで経験したことが、看護師になっても生きているのでしょうね。

看護師免許だけは先にとっておこう

社会人から看護師になった人に聞くと、あとから看護学校に入りなおすのはとても大変だそうです。

できれば先に免許だけは取っておいたほうがいいですね。

高校→看護学校・大学→看護師免許を取る→看護師になる→いったんやめて看護師以外の仕事をするというルートもありますし、先に一般企業で働いてみてもいいでしょう。

若いうちにいろいろなことを経験したほうがいいのは、看護師も変わりません。

もしも看護師になろうか、会社員になろうかと迷っているのなら、免許だけ取っておいて、社会人経験をするほうがいいかもしれませんよ。

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