
看護専門学校や大学の看護科が、他の学校と圧倒的に違う点。
それは学生が女子ばかりということです。
今は女子大も少なくなっていますので、看護専門学校と言うのは貴重な女子の国です。
そんな女子ばかりのところで、やっていけるか心配ですか?
女子が苦手でも大丈夫です
同性が苦手という女子学生はよくいます。
女性には良い面も悪い面もあって、いったんグループなどができると、なかなか入りにくいと言うことがありますね。
女子ばかりの学校では「どんなことが起きるのか」と不安になるのもわかりますが、看護専門学校に関してはそれほど心配しなくてもいいでしょう。
なぜなら、看護専門学校では仲良しグループを作って、他の学生をいじめたりすることは、比較的少ないからです。
看護専門学校ではわずか3年(大学の看護科は4年です)で、看護師として必要最低限の知識をおぼえます。
カリキュラムはぎっしり組まれているし、レポート提出もあります。
そして勉強する内容はとても高度。
高度すぎて、最初のうちは何が何だか意味が分からないでしょう。
学生全員がそんな状況ですから、女子同士のいじめなどしているヒマはありません。
授業でもグループワークや実技演習がたくさんあります。
特定のグループなどを作っているより、クラスみんなで助け合っていかなければ、目の前の課題をクリアできません。
だからこそ、看護専門学校時代の同級生は、卒業後も結束が固いのです。
同じ目標に向かっています
そして看護専門学校は、学生も先生も、そのほかのスタッフも、全員が同じ目標に向かっています。
国家試験の合格です。
これが看護専門学校と他の大学などとの大きく違う点だと思います。
看護専門学校は、一種の職業訓練校と思えば理解しやすいでしょう。
学校側も学生も、看護師国家試験に合格するのが最終目標です。
これをクリアしなければ、なんのために学校に入ったのか分かりません。
学校側も、国試の合格率は今後の学生募集にかかわることなので、少しでも合格率をあげたいのです。
できれば、全員を合格させたいくらいです。
そういうことから、学校側の協力体制がとても整っているのも、看護専門学校のメリットです。
他の学校にも学生をメンタル面でサポートするシステムがあるでしょうが、看護専門学校はかなり力を入れています。
ストレスやプレッシャーから途中退学する学生が少なくないので、いろいろな場面で支援する体制が整っています。
看護学校は看護師の職場の縮図
学校が女子だらけで心配。
それはわかりますが、そんなことを言っていたら、病院で働くのは大変です。
大きな病院では男性の看護師も次第に増えつつありますが、日本全国を平均的に見れば、看護師は女性職場です。
看護専門学校を卒業した後も、やはり女性ばかりの病院やクリニック、施設で働くことになります。
同僚、上司、部下が全員女性と言う環境は、看護専門学校を卒業しても続くのです。
つまり、学校は将来の職場と同じだと考えましょう。
そして、同性との人間関係が苦手という学生は、学校に通っている間に自分なりのコミュニケーションのトレーニングをするといいですね。
できれば苦手意識を少しずつ減らしていってもらいたいと思います。
看護師を目指す学生には、ひとつ共通点があって「誰かのためになりたい」という気持ちがベースにある人が多いんです。
あまりいろいろなことを心配しないで、気軽に話しかけるといいですよ。
同じ目標を持っているもの同士なので、助け合える部分もとても大きいです。
ついでに言えば、看護師を目指す女子は、体育会系のサバサバした子がおおい。
女子特有の意地悪な部分がとっても少ないのです。
みんな一生懸命がんばっているからでしょうね。
どうしても看護学校の人間関係に悩んだら
先にあげたように、看護専門学校は学生へのサポートが比較的しっかりしています。
どうしてもうまくいかないと言う時は、担任の先生や相談室に行ってみましょう。
カウンセラーがいる相談室を設置している学校もたくさんあります。
人間関係に限らず、勉強の分野でも困ったことがあれば気軽に相談するといいですね。
悩んでいる時、人間関係で困っている時は、視野が狭くなりがちです。
つい、いろいろなことを頑固に思いこみ、「もう看護師になんてなれない」と思い詰めてしまうのです。
後から見れば、どうということでもない悩みですが、本人にとっては学校をやめるかどうか、真剣に悩んでいることもあります。
第三者に話すことによって冷静になる場合もありますし、具体的なアドバイスがとても役立つケースも少なくありません。
意外なところから、新しい方法が見つかるかもしれません。
女子同士も気楽
看護師は女子しかいないから、とガッカリすることはありません。
学生時代はともかく、看護師として働き始めると、いろいろな出会いがあります。
看護師として働いていなければ、会わなかったような人ともふれ合えるのは、看護師の特権でしょう。
女子ばかりの世界と身構えずに、入学してみたら意外と居心地がいい世界かもしれませんよ。
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