もしも途中で看護学校をやめたくなったら?

もし看護学校を辞めたくなったら休学してでも卒業しましょう

進学をする時には心配なのが「もし続けられなかったらどうしよう?」という不安です。

特に看護専門学校へ行こうと思う人は、授業のきびしさや実習のハードさをまわりから聞いて、入学前に尻込みしてしまう人もいます。

ですが入学してみてから、どうしても続けられないと言う時は、途中で休学する制度もあります。

【看護専門学校の履修年数】

看護専門学校の履修年数は、3年です。これは正看護師をめざすための専門学校で、他に准看護師になるための養成学校があります。

准看護師の養成機関は2年制です。今回は正看護師を目指す専門学校を基準に説明していきましょう。

看護専門学校の受験資格は、高等学校または中等学校教育卒業者と卒業見込み者です。もし卒業をしていなくても、同等以上の学力があると試験で認められれば、入学ができます。

つまり何らかの事情で高校を途中退学したひとでも受験ができる看護専門学校が多いので、学歴が問題で看護師をあきらめる必要はないのです。

【授業は盛りだくさんです】

看護専門学校の授業は、確かにきびしいです。演習(実技)やレポート、グループワーク、病棟での実習などが盛りだくさん。

これは在学中の3年間で、看護師として働ける能力を身につけなくてはならないので、めいっぱい授業が組まれているからです。

きびしいですが所定のカリキュラムをこなしていけば、3年後には看護師国家試験を受験できるようになります。

看護専門学校に通う目的は、国家試験に合格して正看護師の免許を取ることです。そのためにはまず、看護学校を卒業しなくてはなりません。

【休学もできます】

とはいえ、あまりにハードな生活のため、体調を崩したりメンタル的なバランスがとりにくくなったりすることがあります。

1~2年次はなんとかがんばれても、最大の山場の3年次のローテーション実習で体調を崩す学生もいます。

看護学生の病棟での実習は、いろいろな部署を順番にまわっていくもの。

診療科も内科や外科、小児科、産科などがあり、一口に小児科実習といっても2週間の実習期間の間に外来と病棟、保育施設などを回ります。

3年次の授業はほぼ実習が占めているので、やっているうちに、何が何だか分からなくなることも。もちろん現場での実習だけでなく終了後のレポート提出もあります。

真面目な学生ほど、うつ傾向におちいったり、準備ができなくて実習先の病院へ行けなくなったり、と深刻なトラブルになるケースもまれに見られます。

看護学生はお互いに助け合って3年間を過ごしていきますが、どうしても続けられない、と思った時は、いったん学校を休学するという方法もあるのです。

【まず担任と相談を】

ほとんどの看護専門学校は担任制をとっています。心身ともに限界と感じたら、担任や他の先生と相談の上、休学をして健康を取り戻すことができます。

とくに実習中は、病棟で患者さんと接するうちに気持ちが入りこんで同調してしまうケースや、担当した患者さんが亡くなってしまい精神的なショックが大きかったなどと言うまれなケースもあります。

(通常は、学生の受け持ちになる患者さんは病状が安定しているのが前提ですが、不測の事態も起こりえます)。

限界が来る前にしばらく実習からはなれて、休養を取るのも大事なことです。

追い詰められたときには、休学という迂回ルートもあると思えば、看護専門学校に対する不安が少しでも解消しますね。

【石にかじりついても卒業を】

体調が悪くなりすぎると、学生はもう退学したいと思ますが、せっかく休学という措置があるのですから利用することをおすすめします。

とにかく、いったん看護専門学校に入学できたら、多少時間がかかっても、絶対に卒業しましょう。

卒業さえしてしまえば、国家試験は翌年でも受験することもできます。

そして国家試験に合格して、晴れて正看護師になると、気持ちがグンと変わります。「看護師になってよかった!」と思うのです。

正看護師の免許があれば職業の選択肢が一気に増えますし、なによりもいったん看護師になりたいと思った人は、心身が元の状態に戻ったらやっぱり看護師になりたいのです。

ですから途中退学しても、数年たって看護学校を再受験する人は少なくありません。

在学中に体調の問題や精神的な落ち込みを感じたら、まず担任の教員や学内のカウンセラーに相談してみましょう。

自分の体と折り合いをつけながら、卒業する方法があります。学校側も学生のプレッシャーについて十分理解しているので、休学の制度を作っているのです。

【まとめ】

看護師の仕事は、患者さんの命を預かる仕事です。

緊張もしますし、責任も重い。ですから真面目で一生懸命な学生ほど、看護学生時代に不安を感じるのは当然です。

体やメンタルは、限界を超えると壊れてしまいます。どうしてもダメという場合は、あきらめて他の道をとることはいつでも可能です。

ただ、長い人生で将来の自分に、幅広い可能性を持たせたいと思うなら、看護専門学校を卒業しましょう。

卒業することで、いろいろな道が広がってきます。看護師免許は女性にとって、持っていて絶対に損はない資格なのです。

じつは看護師免許を持っていても、看護師として働いていない人は大勢います。

学生時代は看護師に向いていないかもと思いつつ、卒業して看護師になってバリバリ働いているひともいます。

看護学校に入学できたら、その後は卒業までにいろいろな形でのサポートがあると覚えておきましょう。

実は看護師として働き始めてからも看護師を辞めたいと思う事はあります。しかし、その都度、自分の状況をよく観察、理解して乗り切れば、ずっと看護師として働く事は可能です。 看護師辞めたい時のやさしい処方箋
そんな時、看護師の資格を持っていて良かったと思う事は間違いありませんよ。

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