
看護師になろうと思ったら、まず看護学校に入らなくてはいけません。
というわけで、気になるのが入試ですね。
看護学校の入試では、テスト以外に面接があります。
面接もとても重要で、入試の中で大きなウェイトを占めています。
なにを聞かれて、なんて答えたらいいんでしょう。
面接も大事
看護学校の入試では、学科試験だけで分からない部分をチェックされます。
受験生の意欲や人間性といったものですね。
最近は看護学校に入学したものの、どうしても続けられなくてやめてしまう学生や、せっかく卒業して看護師になったのに、入職後1年もたたずに退職するひとが増えています。
こういった事態を防ぐために、学校側は面接で医療系に向いている学生かどうかを見ているのです。
意欲ややる気が重視されるのは、そのためなんです。
協調性もチェックされますね。
医療系のお仕事は、人間関係が大事です。
患者さんもそうですし、毎日チームで働くスタッフとの関係は重要なもの。
対人関係の仕事は、相手への思いやりや配慮、協調性がなくてはつとまらないからです。
精神的に、入学したあとのハードなカリキュラムについていけるかどうか、きびしい病棟実習でくじけてしまわないか、最終的に難しい国家試験に合格できるかもあわせて見ていきます。
看護学校の入試面接が大事だというのは、単に入学にふさわしい学生かどうか以上に、今後、看護師として働けるかどうかも見られているからです。
こんな回答が一般的
面接の質問にはバリエーションがありますが、必ず聞かれるのは「なぜ看護師になりたいんですか」というもの。
これに対する回答は自分なりにきちんと作っておきましょう。
たとえば一般的な回答は、こんなふうです。
「人の役に立てる仕事だし、やりがいがあるからです」
すると面接官はこんなふうに切り返してきます。
「看護師以外の仕事でも、人の役には立てますね。どうでしょう」
どうでしょうと言われても困りますね。
しかし、ここを突き詰めて考えておくことは、今後のためにとても大事です。
というのは、ここで聞かれているのは、看護師がいうところの「看護観」だからです。
それぞれの看護師がベースにしている看護に対する自分なりの基本理念とでもいいましょうか。
看護観のない看護師はいませんし、看護観なくしてはやっていけないのです。
一般的な回答の後は、自分の言葉で答えましょう。
たとえば「他のお仕事も大事ですが、私は看護師として役に立ちたいと思っているので」など。
これはかなり、自分の意見を強く言っていますね。
こんな回答も
質問はいろいろありますが、ちょっと困るのは「合格したら、この学校へ来ますか?」というもの。
学生は、たいてい3校くらいを併願していますから、学校としても本当に入学する人数を知っておきたいのです。
こういう時は「そのつもりです」とサラっと流しておけば大丈夫。
それで入学しなかったからと言って、何か言われることはありません。
面接ではそのほか、医療関係のニュースについて尋ねられることがあります。
事前に大きな医療ニュースをネットでチェックして、自分の意見をまとめておきましょう。
ある面接では「脳死者からの移植は、どう思いますか」と聞かれたそうです。
看護学校の入学面接で聞くには、重い質問ですが、何と答えましょうか。
実際にそう聞かれた学生は、上手に答えられず、間が空いてしまったそうです。
最後には「脳死と判定された家族の気持ちを思うと賛成と言えませんが、助かる人もいると思います」と答えました。
この場合は、これで正解です。
面接官が知りたいのは学生の意見ではなく、自分なりの考えを持っているか、それを言葉にして表現できるか、だからです。
ついでにいえば、この回答は看護師の視点と家族の視点の両方をもっていることになります。
こういった「相手の目線で見る」ことも看護師にとっては、とても大事な資質なので、ここも重要なポイントになります。
学科試験も面接も
面接で大事なのは、自分のやる気を見せること。
看護師は学校時代もとてもハードなので、意欲的な人でなければ卒業まで頑張りきれないこともあります。
面接では自分のやる気をしっかりと伝えることが大事ですよ。
学科試験も面接も適性テストも、すべてまとめた結果が合否につながっていくのです。
あまり固く考えず、自然体でのぞみましょう。
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