自衛官で看護師になる?

防衛医科大学校の看護学科が大変な人気です。

看護師になるには、いくつかルートがあります。看護学校(専門学校)に入学する、大学や短大の看護科を卒業する、というのが一般的です。それ以外にも意外な方法があるって、知っていますか?自衛官として働きつつ、看護師免許を取る方法です。これができる学校は、正式名称を防衛医科大学看護学科といいます。

自衛官であり、看護学生である

防衛医科大学 看護学科は、日本にある看護学校、大学のなかでも最高水準といわれる看護師養成機関です。看護師になるには、だれでも所定のカリキュラムがある養成機関を卒業しなくてはなりませんが、防衛医科大学 看護学科では、さらに自衛官としての訓練も受ける必要があります。なぜならこの学校に「合格」した時点で、防衛省の職員として採用されたことになるからです(学生の立場は、自衛官候補看護学生です)。
それだけに、入試に当たっては学力や面接試験のほか、身長・体重・視力などの諸条件をクリアしなくてはいけません。看護師になる方法としては、特殊なルートですね。

大人気の防衛医科大学 看護学科

この学校は、教育水準が非常に高いことで有名です。なにしろ看護師国家試験の合格率は100%(平成23~25年)です。受験した学生全員が合格するというのは、かなり大変です。4年間の間にどんなにきびしいカリキュラムが組まれているかは、想像できますね。
それだけに、例年ものすごい高倍率です。2014年度の実績でいえば、自衛官コース(訓練あり 身分は特別国家公務員)は募集人員75名の定員へ、3345人が応募しました。技官コース(訓練なし 身分は特別国家公務員の非常勤職員)は定員45名、応募者は563人です。
これほど応募者が殺到するには、合格率以外にも理由があります。
ひとつには、試験日が例年10月下旬と他の看護学校より早いこと。筆記試験(一次試験)の結果が11月の初めにわかりますから、とりあえずここを受けてみて、ダメなら普通の専門学校を受験することが可能です(専門学校の受験は、1月がほとんどです)。

お給料も出る!?

お金の面でもかなりのメリットがあります。まず受験料は¥0です。合格後も入学金や授業料は、一切かかりません。しかも自衛官コースなら全寮制で、制服や食事などはすべて支給されます。技官コースは希望者のみ寮に入り、制服は支給になりますが食事は有料です。つまり自衛官コースに合格すれば、実質無料で看護師免許がとれるわけです。ただし条件があって、どちらのコースも卒業後6年間は自衛官をやめることはできません。6年未満で自衛隊を退職(離職)する場合は、償還金を返金しなくてはいけないと決められています。
つけ加えれば、自衛官コースの学生には、学生手当がつきます。平成26年度で、毎月¥109,400が支給され、賞与も6月と12月の年2回あります。先にもいいましたが、自衛官コースの看護学生は、入学と同時に特別国家公務員に採用されているからです。学業がすでに勤務の一環なんですね。
卒業後は日本各地の自衛隊病院(16か所)などに派遣され、看護師として働きます。自衛隊の部隊がある地区に自衛隊病院もあり、患者さんはほとんど自衛官とその家族です。診療科目は外科や内科、皮膚科、耳鼻科などでこれは一般の総合病院と変わりありません。

震災後、希望者がふえた

もともと倍率が高い学校でしたが、福島の震災以降は目に見えて倍率が上がっています。というのも、この学校ならではの特色で、災害看護の分野がとても充実しているからです。大災害を目の前にして、自分も何かの役に立ちたいと思った人がとても多いということですね。
実際に防衛医科大学 看護学科に入っている人は、やはり自衛官の家族などが多いですね。また、卒業してから一般の病院へ転職するひとも、あまりいないようです。臨床経験の長い看護師に聞いても、もと自衛官だったという看護師と一緒に働いたという話は聞きません(私もあったことがありません)。自衛隊病院などで、定年まで勤める人がおおいのでしょう。それだけ福利厚生もしっかりしていて、働きやすい職場だと推測できますね。

まとめ 高倍率ですが受験してみても

一般の看護師とは違い、看護技術以外にも自衛官としての訓練もあります。それなりの覚悟もいりますし、さまざまな分野の看護技術について学べます。特殊な看護学校であることは、まちがいありません。
高倍率でもあるので、入学には、偏差値が最低60以上は必要です。ただ、合格したからと言って必ず入学しなくてはいけない義務はありません。看護師として特殊なやりがいを求めているなら、一度受験されてみるのも悪くないでしょう。
参考サイト:自衛官募集ホームページ http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/06.html

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